「それで、俺は幸子さんに頼まれ事されて、お前も『わかった!』って返事したじゃねえかよ!」


「はっ!?何それ!!?頼まれ事って何よ!?」



またもや嫌な予感………。



「お前の “勉強” をみてくれって俺は頼まれたんだよ!つまり、要は“勉強監督” だろ?!」



え!!!



べ、勉強?!!!



しかもよりにもよってコイツと!!??




嫌すぎる!!!


「な、なんでそんな事引き受けたんだよ?!あたしは絶対嫌だからな!!……勉強、お前、拘束、となればその先はもう地獄しかないんだよ!!!」



すると……。





ガチャン!





冴木は手に持ってたフォークとナイフをテーブルに置いた。



な、なんだ?!


冴木から負のオーラが出て、渦を巻くようにあたしに迫ってくるぞ!!?



「しのごの言ってんじゃねぇよ、今さら……。一度引き受けちまったことだ!この二日間でお前の成績を死ぬほど上げるぞ?!わかったか!!この単細胞!!!!」



こ、こわ……。


冴木の目が据わっている!!



この迫力と気合はどこからやってくるんだ?!!