「ま!悲しいことは、目の前の奴が “人”じゃなくて、“猿”だってことくらいかな?はぁ~。」



なっ!!!?



「ざけんな!!猿じゃねぇ!!この夜這い男め!!!それに何の魂胆があってあたしに朝食なんか作ったんだよ?!」


と、売り言葉に買い言葉でムキになってしまった。


「なんでって。お前の頭の働きをよくするために決まってんだろ?」




………………は?!




「なんだよ?!それどういう意味だ……?!」


すると冴木は、はぁ~と大きなため息をついた。



「お前、昨日の夜の話、ちゃんと聞いてなかったのか?!」


「へ??なんのこと?」



話??



夜に?




……………………。




……………。




駄目だ!わからん!!



そんなあたしの様子を見て、冴木は頭を抱えた。


「これじゃ、先が思いやられるな……。」