毎日毎日

彼が学校に来るようになるまで


わたしはノートを取り続けた

なんの意味もないって分かってた


彼がこのノートを使うことも

いや、読むことだって

ないって分かってた



そう割り切っていても

ノートを取ることをやめなかったのは


まだ彼が親友と付き合っていたとき

わたしを頼ってくれたから

それが嬉しかったから


恩返し


それくらいの気持ちだった



でもそれが

彼氏の不安を掻き立ててるなんて

あの頃のわたしは

そこまで気が回らなかった