「そんなことあったんだ!相変わらず面白い話を…」

あははっと笑う知沙。

「ちょっとー、大変だったんだからね!!」

「ごめんごめん!で、どーなの?気になってるんでしょ?」


思いがけないことを聞かれた。

「…気になるっちゃ気になるよ?けど、ギャップのショックが……」

思い悩む、、


「そういうギャップがいんじゃないっ!」

またまた目を輝かせて話す知沙。
ついていけない。。

ギャップっていうか、
あれはもうギャップどころじゃなかったよね。。

人間変わってたよあれは。


知沙がパンッと手を叩き、

「よし、もう今日は昨日のいらつきを胸に発散するためにカラオケ行こー!!」
と元気づけようとしてくれた。

放課後になり、同じクラスの美子とゆりなを誘う。
「え、行く行く!杏の歌久しぶりに聞けるんだ、楽しみ~!!」
と美子。


「いやいや、あたしなんて下手くそだよ~」

学校を出て街中を歩いていた。

昨日、柏さんが自作っぽい歌を口ずさむ。

―君も同じ空を見ているだろうか
空を見る度君を想うよ

曖昧なとこはふふーんと鼻歌で。