蓮は軽々と咲絢さんをお姫様抱っこして走っていく。
海斗はフラフラの私を支えてゆっくり歩いてくれた。
「葉月。何があったんだ?」
元にいた場所に戻り、蓮から事情を聞いた監督が私を安心させるような口調で聞いてくる。
しかし、この場では言えない。
咲絢さんに許可なくあのことを蓮や海斗に教えたりしたらダメだ。
勿論、監督にもだけど、こうなってしまったら仕方ない。
「蓮と海斗は向こう行っとけ。」
私の気持ちを察してくれたのか、人払いをしてくれた笹原監督。
「咲絢さん、今日朝からおかしかったんです。
昨日も早く帰っていたじゃないですか。
だから、何かあったんだろうと思って問い詰めたんです。
そしたら、なんか蓮に恋してるみたいで。
でも本人気づいてなくて。
だから、言ったんです。それは恋だって。
そしたらバタって倒れちゃって。」
順序を追って話して。
それが終わって監督を見ると肩を震わせながら、顔を手で覆っていた。
「監督…?」
「ハッハハハハっッ‼︎」
突然大笑いし出した監督にビクッとする。
すると、監督は目に涙を貯めて言った。
海斗はフラフラの私を支えてゆっくり歩いてくれた。
「葉月。何があったんだ?」
元にいた場所に戻り、蓮から事情を聞いた監督が私を安心させるような口調で聞いてくる。
しかし、この場では言えない。
咲絢さんに許可なくあのことを蓮や海斗に教えたりしたらダメだ。
勿論、監督にもだけど、こうなってしまったら仕方ない。
「蓮と海斗は向こう行っとけ。」
私の気持ちを察してくれたのか、人払いをしてくれた笹原監督。
「咲絢さん、今日朝からおかしかったんです。
昨日も早く帰っていたじゃないですか。
だから、何かあったんだろうと思って問い詰めたんです。
そしたら、なんか蓮に恋してるみたいで。
でも本人気づいてなくて。
だから、言ったんです。それは恋だって。
そしたらバタって倒れちゃって。」
順序を追って話して。
それが終わって監督を見ると肩を震わせながら、顔を手で覆っていた。
「監督…?」
「ハッハハハハっッ‼︎」
突然大笑いし出した監督にビクッとする。
すると、監督は目に涙を貯めて言った。