「…づきちゃん! 葉月ちゃん!」
「はいっ!?」
ぼーっとして手だけ動かしていた私の耳に大きな声が飛び込んできた。
「どうしたの?もうアップ終わったわよ?」
「えっ?うそっ!ごっごめんなさい‼︎」
「ふふっ、葉月ちゃんがめずらしいわねえ」
「すみませんっ!じゃあ行ってきます!」
「あら、そこ段差」
咲絢さんの呟きを聞き取れることが出来なかった私は、まあ予想通り、足場がないことに気づいても遅く。
「うわっ!」
声を上げて、私はぎゅっと目をつぶった。
「…あれ?」
確かに落ちたはずなのに、いつまで経っても痛みは感じず、そっと目を開けると、私は。
海斗の腕の中に包まれていた。
「いやあああああああああ‼︎」
その瞬間絶叫を上げて、飛びのいた。
「なっ、なんっ、なんでえ?」
私が飛びのいた反動で軽く飛ばされた海斗は眉をしかめて不機嫌そうに言う。
「それが助けてもらった人の態度かよ?」
「たっ、助けてなんて言ってないし」
「ふーん。あのままだったら頭打って打ち所悪けりゃ死んでたかもなー」
「大袈裟だし!これくらい大丈夫だもん!」
「へえー。お前みたいにめちゃくちゃ運動神経悪いやつはな、手つけないから頭から落ちるんだぞ?」
「うるっさい!はいはい。ありがとう。海斗君?」
わざとらしくぶりっこみたいにいうと、海斗は私の前にやってきた。
そして、私の頬を両手でつかまれた。
「いっ、いひゃあい」
「ははっ。変な顔。ばーか」
「っ最悪!赤くなっちゃったじゃない!私みたいな美人にこんなことするなんてほんとありえない、」
「はあ?お前が美人?ブスだろ」
「何ですってえ…?」
ばちばちと本当に火花が出そうなほどに鋭い目で睨み合う。
「はー。また喧嘩仲裁役逆戻りかよ…」
そう溜息をついて私たちの真ん中に立ったのは、中学生時代も私たちの喧嘩をいつも止めてくれていた、蓮。
「「だってコイツがっ‼︎」」
「はいはい、練習始めますよ」
私たちの話に聞く耳も持たず、蓮は海斗の首根っこをつかんで向こうに行ってしまった。
「はいっ!?」
ぼーっとして手だけ動かしていた私の耳に大きな声が飛び込んできた。
「どうしたの?もうアップ終わったわよ?」
「えっ?うそっ!ごっごめんなさい‼︎」
「ふふっ、葉月ちゃんがめずらしいわねえ」
「すみませんっ!じゃあ行ってきます!」
「あら、そこ段差」
咲絢さんの呟きを聞き取れることが出来なかった私は、まあ予想通り、足場がないことに気づいても遅く。
「うわっ!」
声を上げて、私はぎゅっと目をつぶった。
「…あれ?」
確かに落ちたはずなのに、いつまで経っても痛みは感じず、そっと目を開けると、私は。
海斗の腕の中に包まれていた。
「いやあああああああああ‼︎」
その瞬間絶叫を上げて、飛びのいた。
「なっ、なんっ、なんでえ?」
私が飛びのいた反動で軽く飛ばされた海斗は眉をしかめて不機嫌そうに言う。
「それが助けてもらった人の態度かよ?」
「たっ、助けてなんて言ってないし」
「ふーん。あのままだったら頭打って打ち所悪けりゃ死んでたかもなー」
「大袈裟だし!これくらい大丈夫だもん!」
「へえー。お前みたいにめちゃくちゃ運動神経悪いやつはな、手つけないから頭から落ちるんだぞ?」
「うるっさい!はいはい。ありがとう。海斗君?」
わざとらしくぶりっこみたいにいうと、海斗は私の前にやってきた。
そして、私の頬を両手でつかまれた。
「いっ、いひゃあい」
「ははっ。変な顔。ばーか」
「っ最悪!赤くなっちゃったじゃない!私みたいな美人にこんなことするなんてほんとありえない、」
「はあ?お前が美人?ブスだろ」
「何ですってえ…?」
ばちばちと本当に火花が出そうなほどに鋭い目で睨み合う。
「はー。また喧嘩仲裁役逆戻りかよ…」
そう溜息をついて私たちの真ん中に立ったのは、中学生時代も私たちの喧嘩をいつも止めてくれていた、蓮。
「「だってコイツがっ‼︎」」
「はいはい、練習始めますよ」
私たちの話に聞く耳も持たず、蓮は海斗の首根っこをつかんで向こうに行ってしまった。