「中学もサッカー部もクラスも一緒だったからうちら3人で結構つるんでたんだよ。」


女の子とそんなに仲良くしてたのか。


海斗は誰にでも愛想がいいんだから当たり前のことだ。


それでも、私が知らない海斗をこの子は知ってるんだと思ったら少し悲しくなった。


「はあ…。それでなんで私を?」


「そりゃあ、好きな子の話トークでー。」



は?


好きな子?


って私のこと?


「飛んだ勘違いです。」


言葉に言い表せないくらいその言葉にイラっときてファイルを掴み取ると全力ダッシュで会場までの道を走った。