辺りを見渡しながら走っていく。


何で選手でもないのにこんなに走らなければならないのか。


今日の相手チームである私立秀英学園は去年から力を伸ばしている学園。


去年は確か準々決勝敗退で私たちは一度も姿を見ていない。


どれだけの実力を持った下級生がいても必ず3年生を試合に出すという珍しい監督が有名だ。


今年は去年よりもっと強くなっているらしいから要注意のチームだ。


そうこうしてる間に、いかにもな軍団を見つけた。


スピードを速めながら目を凝らす。


後ろの方に制服姿の女の子と、ユニフォームを着た男の子が列から離れて歩いている。


多分あれがマネージャーさんだ!


控えめにマネージャーさんの肩を叩いた。