向こうのチームのマネージャーさんが自分は必死で涙をこらえて選手たち一人ひとりに声をかけている。

自分だって相当辛いはずなのに選手たちを大事にするんだ。

共に汗を、涙を流して頑張ってきた仲間だから。

その姿を見て決心したのは私だけじゃない。

ふと周りを見渡すと、もう歓喜に満ち溢れた表情はやめて、真っ直ぐに相手チームを見つめる海斗たち。

その握り締めた拳は
鋭い瞳は

確かに相手チームの意志をも受け継いだものだった。