「こんちわー。」



その時、ガラッと音を立て、誰かが入ってきた。



奴は私に目を向けギロッと睨み付けると、今まで見たことが無いほどの速さでは準備をして出て行きやがった。



そう。

海斗だ。



ワナワナと腹の底から怒りが湧く。


噴き出してきそうな勢いだ。



眉を吊り上げ、手をプルプルと震わせる私を、一部始終を見ていた3人は顔を合わせて打ち合わせでもしたのかというくらい同じタイミングで頷いた。



「「「“なんか”ありましたね。」」」