「っていうわけなの。」



校長の話が長いだけのつまんない始業式を爆睡して終え、私たちは帰りの準備を始めていた。



そして、私の元へやって来たれもんと珠璃に海斗のことを話していた。



勿論、海斗は隣にいるんだから、告白したのどーのこーのは言っていない。



「へぇ〜っ!いいなあ。こんなイケメンな人と、小中、一緒でしかもずっと同クラとか憧れるよお」



人懐っこいれもんは海斗の方を見ながら笑顔で言った。



「はは…。ありがとう。で、君は誰?」



海斗も少し引きながらも笑顔で対応する。


「立花れもんでーす。よろしくね!」



「れもんちゃんね?おっけー。よろしく。」



「うん!で、こっちがー。」



れもんが珠璃を指出して話しだそうとすると、



「木原珠璃バスケ部です。よろしく。」



「珠璃ちゃんねー。よろしく!」



何だこいつ。
気持ち悪い笑顔浮かべやがって。



「あ、葉月!校舎内案内しろ」



私にはこうだもんね。


もうわかってますよ。



「やだね。私、今から部活なんだから。てか、あんた部活サッカー部じゃないの?」



「サッカー部に決まってんだろ。なんで?」



「私、サッカー部だし。今も。見学来れば?」