「これにしよう!」


結局、どれにしようかなで選んだプリクラ機に私は雄也を引っ張って、入った。


”お金を入れてね!”


可愛い女の子の声が料金を請求してきたので、バッグから財布を取り出す。


しかし、私が財布から小銭を出すよりも早く、雄也が料金を全て払ってしまった。


「私も払うって!」


慌てて私が反論するが、雄也は私の話を聞かず、適当にボタンを押して、手順を進めていく。


「いいんだよ。お前とプリクラとかさ、正直俺嬉しすぎるから。これくらい、払わせて?」


そう、上目遣いで言われたらさ、もう何も言えねえだよ…


私の体温を上昇させといて、雄也は涼しげな顔だ。


そうこうしている間に、可愛い女の子の声は、”それじゃあ、撮影を始めるよ〜!”と言っている。



慌てて、私は髪を手ぐしで整えて、雄也の側による。