「私は…まだ海斗のこと好きなんだよ?」


「わかってる。」


「そんなの悲しくない?」


「大丈夫。俺がさっさと忘れさせる。」


駄目だってわかってた。


こんなのお互い苦しいだけだって。


だけど、その言葉に甘えたかったんだ。


支えが欲しかったんだ。



私は頷いた。

そしてポツリと呟いた。

「よろしく…お願いします…。」

不安ながらに顔を上げると、ニッコリと笑う雄也がいた。