「あー、面白かったあ。そういえばあ、海斗君、葉月たちのことめっちゃ気にしてたよお。」

「はあ?海斗が?」

「そうそう。私たちにすごく聞いてきてさ、あ、言ってないからね。」

2人の言葉に嫌でも心の中はパレード状態。

別に、ヤキモチとかそんなんじゃないでしょーに。


「へー、ふーん。」

素っ気ない返事をすると、れもんと珠璃はニヤニヤと顔を見合わせる。

「葉月嬉しいんだねえ‼︎良かったねえ‼︎」

「はあ⁉︎わたしは‼︎」

私の反論を聞こうともせず、れもんが私にぎゅーっと抱きついてきた。

悔しいけど、真っ赤であろう私の顔を見られるのが嫌でれもんの胸の中にいた。