そう。
私と海斗は同じ小中学校なだけでなくずっと同じクラスという長い付き合いになる友達だった。


私はこう見えて、大金持ちの令嬢であり、また全国レベルの秀才。


自分で言います。
ごめんなさい。


そんな私は生まれたときからお父さんが社長をしている会社を継ぐことが決まっていて、両親は私にすごく期待していた。

期待に添えなかったら殴られ、罵倒され、私は必死に両親の理想の女の子になろうとしていた。


だけど、海斗に出会って何かが壊れた。


私だって自由に生きていいんだって、
親の理想像なんかに近づかなくていいんだって、
私は私らしくいていんだって、


わかった。


それから私は昔の自分からは想像出来ない自分になった。


気持ち悪いお嬢様言葉はやめて、
うざったいぶりぶりした服もやめて、


普通の女の子。


というか、問題児となっていった。