「断るよ。」

「いや。知ってるし。どうやって断るのが聞いてんだよ。」

冷静に突っ込んでくるれもん。

いつもの口調はどうした。

「友達以上には見れないって。
それだけだよ。」

「へー。葉月にしちゃー優しい返事だね。」

「自分でも思ったわ。」

「んま、頑張れえ。」

いつも通りの笑顔で笑うれもんと珠璃にほっとしながらも。

手の中にあるかさかさの紙切れを見て少しだけ不安になった。