それからの時間。

心ここにあらずってやつ。

ずーっとボーッとして過ごした。

私の得意教科である数学も問題が頭にうまく入ってこなくて、先生に当てられても答えられず。

みんな、驚いていた。

「葉月‼︎だいじょおぶ?頭どっかで打ったあ?」

何気に失礼なれもんの言葉に言い返す気力もない。

「本当、大丈夫?今日は部活しないで帰ったほうがいいんじゃない?」

珠璃も心配そうに問いかけてくる。

「ああ‼︎れもん、分かっちゃったあ‼︎雄也から告られたんでしょお?」

ドキンッ


何だコイツ。

エスパーか?

「きゃははっ。図星かあ‼︎そおかそおか。やっと告ったか雄也も‼︎」

「結構遅かったね。」

まるで昔から知っていたかのように話すれもんと珠璃。

「え?なんで。」

しまった。

思わず…。

「いやいや。あの態度みて分からない方がアホなんじゃなあい?わかりやすすぎだもん‼︎ねえ珠璃。」

「うん。」

嘘でしょ…。

そんなの知らないし。