「…そんな事言ってる割に、なんでお弁当3つ用意してんの?」



はっ


私の目の前にはお弁当箱が3つ並べてあった。




「いや、これは…慣れってゆうか」




あははっと誤魔化し、1つ棚にしまう。


お兄ちゃんは私の手を掴んで、閉まっている手を引っ張りお弁当箱を3つに並べた。




「そんな泣きそーな顔して説得力ないんだよ。バーカ」





暴言を吐いた後、お兄ちゃんは俺も手伝うと言って、冷蔵庫から卵とケチャップを取り出した。



てゆうか、オムライス作るんだね。


大好物だもんね。






「…お兄ちゃんのほうがバカだもん」




ああ、ダメだなぁ。


しっかり笑顔作ったのに。


いっつもお兄ちゃんには見破られちゃうんだよなぁ。


バカ兄貴のくせに。


変なとこは年上ヅラして。





私は思いっきり泣いた。


昨日の夜は声を押し殺して泣いたから、すごくスッキリした。


____ありがとう、お兄ちゃん





私は似合わないエプロンをしているお兄ちゃんに心の中でお礼を言い、一緒にオムライスを作った。