「一翔…」

梨華は目に涙を溜めて一翔の方に走った。

「梨華…」

走る梨華を抱きとめた一翔。

「ほんと…つまんない。」

翔はそう言って立ち去ろうとする。

「待って!!翔っ…」

梨華はお腹を押さえながらいう。

「なぁに~?」

翔は振り向かずにいった。

「朋香は…朋香を好きなの…?」

「…当たり前じゃん。朋香は俺が守る。
遊びで付き合えるほどの女じゃねぇよ。」

翔はそういい去った。

「梨華…」

一翔は心配そうに梨華を見つめる。

「ごめんっ…嘘つきなんて言って…ごめん…ね…」

梨華は一翔を抱きしめた。