一翔side

俺の横で綺麗な寝顔で寝ている女。

梨華

父親の浩輔にずっと虐待されていた。

「総長そろそろ休んだほうがいいんじゃないっすか…?」

俺の信頼できる族の頭を務める丞平が言う。

「梨華が起きてから寝る。」

「そう言いますけど…姫、もう丸一日目ぇ覚ましてねぇっすよ?」

丞平はお茶を出して言った。

姫、今の梨華の立場の名前だ。

俺は直接、梨華から好きだとは聞いてないけど、俺は梨華が好きだ。

このちっちぇ体に似合わない器のデカさ、

それにこいつに見つめられるとなぜか逃げられねぇ…。

何言ってんだ…俺…。

「総長、寝てください!!」

丞平はそう言って俺を無理やり梨華の隣に寝かせた。

「だから俺は寝ねぇって言ってんだろ!!」

「じゃぁ、そこで寝転がっていていいですから!!
その代わりそっから一歩も動かないでくださいね!!」

丞平はそう言うと匡の部屋にお茶を運んだ。

はぁ…。なんで俺がこいつの横で…。

…にしてもほんと綺麗な寝顔だなこいつ…。

ちょっといたずら…