考える前にはもう言っていた。

「私…頼りないし、お姫様みたいにおしとやかでもないし…
みんなに迷惑ばっかりかけるかもしれないけど…
それでも…それでも一翔が好き!!一翔の隣にいたい!!」

梨華はそう強い瞳で一翔に言った。

「だ、そうですよ匡さん。」

海がそういうと匡は部屋から出て言った。

「男に害を加えられてる女見捨てるほど冷徹じゃない。」

匡はそう言うとまた部屋に戻っていった。

「…どういう意味なの…?」

梨湖は言った。

「まぁ…認めたってことじゃない?」

浅緋はそう笑う。

「そうだな。匡が認めたことだし、梨華。
お前はもう龍蝶の姫、黒蝶だ。」