梨華・一翔side

「梨華…」

一翔は再び眠った梨華の手を握り言う。

そばには梨華の妹の梨湖と全。

匡の実家が病院だから匡に梨華の手当をさせた一翔。

「姫…」

幹部達はそういい見守る。

それぞれ柄に合わない花などを買ってきている人もいた。

梨華が眠っていたのは二日続いた。

―――――

「ん…。ふぁ~」

梨華はそう大きなあくびをして起きた。

「ん?」

横を見るとグッスリ眠っている一翔の横顔。

「姫起きた!?」

そこにはココアを持ってくる浅緋。

「あ、浅緋くんおはよーでも静かにしてね」

梨華はそういい優しく一翔をどけ、歩いて梨湖のもとに行った。

「姫?」

浅緋は梨華の進む場所に目を追う。

「梨湖…出られたんだ…よかった。」

「まだ安静にしていろ。」

そう言って部屋から出てきたのは匡だった。

「匡さん??」

「ん…あ、姫」

「え…?お姉ちゃん!?」

匡の一言でその場にいたほとんどが目を覚ました。