全と一翔は梨湖を連れ倉庫に向かった。

「…ほんとに…お姉ちゃんはいるの…?」

梨湖は全に聞く。

「あぁ。いる。俺はお前を裏切らねぇ。」

全はそういった。

「ここが俺たちの居場所だ。」

そういい倉庫の中に入る全と一翔。

梨湖は震える足で倉庫に足を踏み入れた。

「一翔」

「匡、どうだ?」

「わからない。ずっと眠っている。」

匡はそういうと全の後ろにいる女をみて嫌そうな顔をした。

「またか…」

「匡。姫の妹の梨湖だ。」

全が紹介すると匡は「匡だ」と言って部屋に入った。

「お姉ちゃん…?」

梨湖はソファに倒れている梨華に駆け寄った。

「姫…あの男に根性焼きされてたんだ。」

海はそういった。

「梨華…起きて…?」

梨湖はそういい梨華の胸に手を当てた。

「ん…」

「梨華!?」

「かず…と…?」