「とりあえず姫の妹を探そう。」

全はそういい二階に上がる。

階段を登って向いに無数の傷があるドアを見つけた。

「ここか…?」

全は首をかしげる。

「わからない…」

〝コンコン”

「・・・・」

返事がない。

「梨湖ちゃんか?」

全はそう問いかける。

するとドアの中から微かに「…誰…」と言う声がした。

「君のお姉さんのボディーガードの全だ。」

「…お姉ちゃんの…?」

すると静かにドアが開いた。

「…外…危ない…から…」

そういい梨湖は二人を部屋に入れた。