「わかった…。なら俺も行く。」

全はそういい一翔と一緒に梨華の家に向かった。


――――――――

〝ガッシャーーーーン”

家の外からも聞こえる何かが割れる音。

「!まさか…」

一翔と全は顔を見合わせ家に飛び込んだ。

「くっそ!!どいつもこいつも!!
沙絵子ぉ!!」

中からは浩輔の怒りの声が聞こえる。

「は、はい…」

浩輔の呼んだ先には20代の女性がいた。

「あれが沙絵子さん…」

一翔はそういう。

「知ってるのか?」

「梨華の異母らしい…」

全に聞かれ答える一翔。

「異母か…」