「確か…ここの公園を…」

一翔はそういい走る。

〝ガシッ”

「おい一翔!!」

「!なんだよ…全か…」

「どこ行く気だ？」

全は一翔の腕を掴み問いかける。

「梨華の家だ。」

「姫の？」

「俺の記憶によれば蛇蛇のやつらが梨華にはりこっつう妹がいるらしいんだ…」

「妹…」

「もしかしたらそいつに会えばわかるかも知んねぇ…」

そういう一翔の瞳には強い何かがあった。

「だが妹に会ったからといって本当かわらないぞ？
本人に直接聞いたほうがいいんじゃないか？」

(確かに全の言うとおりだ。だが…)

「梨華のことだ。言わないだろうな。
だから聞きに行くんだ。」

一翔はそういい歩き始める。