一翔はある倉庫にたどり着いた。

「そこに蛇蛇がいる。指示があれば動けるぞ。」

全がそう言うと一翔は倉庫のドアを思い切り蹴った。

〝バン!!”

大きな音を立ててドアが倒れる。

「なっ!?」

なかにいた蛇蛇のものは倒れたドアの方向を見た。

「ほぉ~???ご登場だね。」

浩輔は嬉しそうに椅子から立ち上がる。

「てめぇら…梨華をどうした」

一翔はこれ以上にないくらい怒りを登らせる。

「梨華って…こいつ?」

浩輔は梨華を持ち上げて一翔に見せる。

「っ!梨華!!」

「おっと!!動かないでね~この高さから落として欲しくなければ…だけど。」
一翔が一歩踏み出す前に浩輔は梨華を落とす真似をした。

「くっ…」

(いま俺が動けば梨華はおそらくあいつのいる高さから落とされる。
せいぜい…2メートルくらいか…)

一翔は考え元に戻った。

そして…

「俺をどうしたい?目的はなんだ?」

そう切り出す。