「梨華?」

一翔は梨華の顔色が悪くなるのを見逃さなかった。

「少し休むか。浅緋、店取ってきてくれるか?」

一翔が浅緋に聞くと小さく頷きその場から離れた。

「梨華休もう。いま浅緋が店取りに行ってるから…」

(やめて…私に優しくしないで…。私に触れないで…!)

「めて…」

「梨華?どうした?」

「梨華ちゃん?」

一翔と海が梨華の顔を除く。

「やめて!!」

梨華はそう叫んだ。

「…梨華!?」

「ど、どうしたの?梨華ちゃん。」

「姫?」

「やめて私に優しくしないで!!」

梨華はそういい走った。