「一翔…」

梨華は不安そうに一翔を見た。

「梨華。姫になるってどういうことか教えてやる。」

一翔はそういい匡以外の幹部を呼んだ。

「海は知ってるな?」

「うん。海くんは知ってるよ。」

梨華は笑顔で答える。

「向上 浅緋(こうがみ あさひ)。」

一翔がそう言うと銀髪の小さな男の子はペコリと頭を下げた。

「向上 浅緋です。あさは浅い。ひは緋色のひです。
よろしくお願いします姫。」

「東川 全(ひがしかわ ぜん)。」

「全だ。全部の全でぜん。よろしく。」

そう赤髪の男は言った。

「十鳥 香清(とっとり かすが)。」

「香清でっす☆香るでかって読んで清いと書いてすがって読むよ!
よろしくね梨華ちゃん♪」

そう金髪にピンクのメッシが入った男は言った。

「これで幹部は全員だ。梨華よろしくな。」

一翔は言った。

「こちらこそよろしくお願いします。」

「じゃぁ…さっそく行きますか!一翔さん」

香清がそう言うとみんなは一気に倉庫の外に出た。

(な、なにこの奇抜なバイク…)

みんなについていった梨華は目を疑った。