「あぁ…。潰させてもらう。だが、取引だ翔。」

「取引…?なめてんのか?」

翔は睨む。

「なめてなんかねぇよ。てめぇの女にも関係することだ。」

一翔はそういう。

「朋香に…関係…!?何する気だよ!!
朋香は関係ねぇよ!!俺だけにしろよ!!」

「関係あんだよそれが…」

一翔はため息はじりに言う。

「はぁ?」

「うちの姫がお前の女と終わるのはやだってダダこねてうるせぇんだよ。」

「ちょっ!?一翔!?」

「梨華ちゃんが…?」

「だから取引だ。てめぇの女の気持ちになって考えろよ?」

一翔はそう言って大きく息を吸う。

「一つ、骨気は龍蝶の下となって同盟を組む。
二つ、てめぇは二度と梨華に汚ねぇ手を使わないこと。
三つ、お前を骨気ではなく骨蝶(こっちょう)として総長とする。
どうだ?悪くねぇだろ?」

「俺になんのメリットがあるんだよ。」

翔はそう小さく呟く。

「お前のメリットなんて考えてねぇよ。
梨華の親友のメリットを考えてんだ。」

「朋香の…?」

「朋香には骨蝶の姫として生活してもらう。
それに骨蝶の総長に翔がなったらもう匡さんと喧嘩しなくて済むし、
私とも会えるようになる。だけど…」

梨華はそういって一翔にバトンタッチをした。

「骨蝶は龍蝶の命令に絶対だ。」

「…わかったよ…。骨気は解散する。
これからは骨蝶として立て直す。」