一翔率いる龍蝶と丞平率いる絶蝶は翔の招待通りある倉庫に来た。

「来たんですね。黒龍さん。」

翔は笑った。

「わりぃな。取引は中止だ。」

「匡兄さん…。そこじゃあなたの魅力は引き出せない。
そうでしょう?本当は気づいてるんじゃないんですか?」

翔は匡を挑発するように言う。

「わりぃな。うちの総長一回手に入れるとなかなか離してくんねぇんだわ。」

匡は喧嘩スイッチを入れた。

「匡兄さんらしくない…。そんな兄さんいらない。
骨気が潰してあげる。」

翔はそういい朋香のそばに行き指示を出した。

「始まるぜ?てめぇら潰してやれ!!」

龍蝶も一翔の合図で走り出す。

(始まっちゃった…。朋香とこんな形で終わるなんて…。
私が決めたこと。だけど…やっぱり少し寂しい…)

「怖いか?」

一翔が梨華を抱き寄せ言う。

「怖くはないよ…。ただ朋香とこんな形で終わるのは…」

「終わらねぇよ。はじめんだ。」

一翔はそういいもう何も言わなくなった。

数時間後。

「勝負は見えたな。」

匡が静かに言った。

「あぁ。海、翔だけ連れてこい。」

一翔は一回も手をださすに終わった。

「なんだよ!!早く潰せよ!!」

翔は連れられながら言う。