誘拐事件から1ヶ月経った。
あれから、浩人たちは私たちの前に現れてない。
「雅おはよ！」
「えぇ、おはよ舜」
「短い髪も似合うな、雅！」
雅は長い髪をバッサリと切った。
「そう？舜のお陰で解決したから、バッサリと切ってスッキリしようと思ってね。それより、2週間後のテストは大丈夫なの？」
「俺は多分大丈夫だけど、夏斗と椿はやばいだろうな。」
「そうね。」

「今日は転校生がいるぞ！」
転校生？こんな時期に？
「高橋浩人です。」
「日野司ですーよろしくね♪」
何で浩人と司が？
「「きゃーかっこいい！」」
「二人はＳ高校から転校してきた。皆仲良くな。」
「「えっ…！？Ｓ高校…！？」」「先生Ｓ高校からこの学校に転校なんて出来るんですか？偏差値違いすぎません？」
「二人は優秀だ。問題はない。それより鈴木が起きてるなんな珍しいな。 」
「浩人、司さん何でこの高校に来たのよ？椿にあんなことしておいて。」
「「嘘…鈴木さんが話してる…知り合いなのかな…？」」
「雅、俺が悪かった…変わるために司とこの高校に来たんだ…。」
「二人は鈴木と知り合いなのか？まぁ、頭がいい通し気が合いそうだな。二人とも空いてる席に座ってくれ。再来週のテストの話をする」
二人が来たことに驚き初めてホームルームを最後まで聞いた。
「ねぇ、雅皆で勉強会しようよ！」
「勉強会？私には必要ないのだけど…」
「まぁまぁ、雅そう言わずにさ！今日から俺の家で勉強な！夏斗誘ってくる！」
また勝手に話を進める二人。この光景も少し見慣れてきた。
「雅、その勉強会俺たちも行っていいか？」
「えっ？」
「もちろん！」
「椿、自分が何をされたか忘れたの？」
「もちろん覚えてるよ！でも、もう1ヶ月も前のことだし、変わろうとしてる人を裏切れないよ…！」
「椿…」
「ありがとう椿ちゃん…！あの時はすまなかった…これからはよろしくな！」
「もちろん！！」