ダラダラと日曜日を過ごし、今日は月曜日。私は、6時に起きて朝食を作る。まだ、一度も舜のお母さんに会っていない。舜の家も事情を持った家庭なのかな?と思い始めた。
「雅、おはよう!早いね!」
朝7時、舜がおりてきた。
「おはよう。朝食作っておいたからね」
「美味しそう!朝食久しぶりに食べるわ(笑)って雅もう学校行くの?!早くない?」
「別に早くはないわよ。」
「待ってよ!一緒に行こ?」
「嫌よ、それじゃ私は行くから。舜はゆっくり登校しなさいよ。」
私は、一人で家を出る。初めて使う通学路、終わりかけの桜の花びらが舞う。
キレイだな。
「あっ、雅ちゃんだ!!」
知らない女の子に話しかけられる。
「誰?」
「えー知らないの?同じクラスじゃん!!」
同じクラスの子か。
「そう。名前は?」
「本当に覚えてないんだ!ショック!私は、森椿!よろしくね!!」
「…よろしく…」
「雅ちゃんテンション低くない?まぁいいや、雅ちゃん舜見なかった?!いつも、この時間にここ通るのにな…」
「知らないわ。それじゃ、私は学校行くから。」
「えぇ!一緒に行こうよ!!」
なんか、この子舜に似てるな…。
私はそんな言葉を無視して一人で学校に向かった。
私はいつも、一番に学校に行き小説を読んでいた。そうすれば誰も話しかけて来ないから。
昨日までは…
「雅ちゃんいたー!一緒に行こうって言ったのにー!!」
話しかけて来たのは、森椿だった。
「何?椿いつの間に雅と仲良くなったの?!」
「今朝、舜に会う前に話しただけなんだけどね(笑)」
「へぇ!」
舜がその後ろからやって来た。
「あっそうだ!今日3人で遊ばない?!」
「おっ、良いね!でも、俺男子一人あれだから、友達誘うわ!」
勝手に遊ぶ約束を始めた二人。
「舜、その友達誘う必要ないから、遊ぶなら2人で遊んでよ。」
「えぇ!?何で雅ちゃん!一緒に遊ぼうよ!」
「そうだよ雅、遊ぼうよ!」
「舜、舜の家で遊ばない?私、行ったことないから行ってみたい!」
「うん、良いよ!雅、良いよね?!」
勝手に話が進んで、舜の家で遊ぶことになったらしい。それにしても、小説読んでる私の前でよくこんなに騒げるな…。
「はぁ…好きにして…」
クラスでは、珍しく話している私に驚いている様子。
「雅ちゃんが話してるよ」
「美人な雅ちゃんと可愛い椿ちゃん、そしてカッコいい舜が話してたら絵になるね!」
「確かにー!」
「俺、雅ちゃん派!」
「俺は、椿ちゃん派!」
「舜くんカッコいい!」
「舜くん優しいしね!!」
3人は学年でもかなり人気者だった。
そして、授業中。
「鈴木!授業中に寝るな!教科書くらい出したらどうなんだ!」
教室に生物の教師の声がひびく。
「だって先生の授業つまんないし、わかりにいんだもん。自分で勉強したほうが増し。それに、教科書なんて全82ページ全部暗記してますんで必要ありません。」
「鈴木いくら頭のいいお前でも、そんな態度とっていいわけないだろ!」
「何で先生より頭のいい私が偉そうに説教されないといけないんですか?」
「まだ、大学にも行っていない小娘が何をバカなことを言ってるんだ!そこまで言うなら、教科書82ページ全て言ってみろよ!」
「良いですよ。そのかわり出来たら、次の先生の授業からは寝かせてくださいね。」
「良いだろう。」
「目次~」
その後、雅は目次から最後のページまで、まるでロボットのように一言一句間違えなかった。
「雅ちゃんすごーい!!」
椿の声が響く。
「鈴木…悪かったな…だが、テストで100点じゃなかったら、テストの後からは寝かさないからな」
「そうですか。」
雅が軽く返す。
~そして放課後~
「雅ちゃん遊ぼ!!」
椿が私の席までやって来る。
「はいはい。」
私は嫌々椿に着いていった。
舜の家で遊ぶみたいだし、着いていかないと私が舜の家に帰れないから。
「椿ちゃんに雅ちゃん、俺は」
「あっ、舜の友達の夏斗くんでしょ?」
「おぉ、俺のこと知ってるんだ!嬉しいよ!!木村夏斗です。よろしくね!」
旬の友達が挨拶してくる。
「よろしく!!」
椿が明るく返す。
「雅ちゃん?よろしくね!」
反応の無い私にもう一度挨拶してくる。
「よろしく…」
「へぇ、雅ちゃんって大人しいタイプなんだ!でも、声可愛いね!」
「雅ちゃん、今日生物の授業凄かったんだよ!」
今日授業の話題をする椿。
「えっ、教科書一冊丸暗記?!凄いね雅ちゃん!」
「…別に…」
普通あんな、自慢したら一緒にいたくなくなるはずなのに…何で一緒いようとしてくれるんだろ…。
「雅は美人だし頭も良いんだね!」
「雅ちゃん運動神経も良いんだよ!今日のバスケ一人で点数決めてたんだよ!スリーも2回も決めてたし!」
「雅ちゃん天才なんだね!」
そう、私は天才…天才すぎて小さいときから私の周りには誰も集まらなかった。
「俺もバスケ見たかったな!」
「じゃあ、今度ラウンドワンでも行こうよ!」
「賛成!!」
また勝手に話が進んでいく。見たかった?そんなこと言ってくれる同級生今までいなかった。私は、優しい椿達にどうしていいかわかんなかった。
「さーて、話してる間に俺の家着いたよ!」
「わぁ、ここが舜の家かぁ!!」
舜の家に入る。
「で、何する?」
「せっかく美女二人と遊べるんだから恋ばなでしょ!」
「私も舜と夏斗くんの恋ばな聞きたい!!」
盛り上がる夏斗と椿。
「えっ、俺?」
「舜は中学の時綺麗なお姉さんと付き合ってたよな!」
「あぁ、葉月のことか?」
「そうそう葉月ちゃん!本当に二人に負けないくらい綺麗だったよなー」
「そうか?夏斗だって可愛い子とたくさん付き合ってるじゃん?」
「たくさんって言い方悪いな!まだ、7人だよ!」
「夏斗くんモテるんだね!」
「舜のほうがモテるよ(笑)」
「さすが舜だね!葉月さんどんな人だったの?」
綺麗な葉月さん気になるな!
「葉月は、今モデルだよ!」
モデル?
「嘘!すごーい!!」
葉月葉月…
「一之瀬葉月…」
急に話した私に驚く3人。
「雅よく知ってるね!」
知ってるも何も、同じ雑誌のモデルだったし…(笑)
「…別に…」
伝説のスーパーモデルmiyabi。モデルになって、1ヶ月もしないで人気雑誌の表紙になり、毎日テレビでも引っ張りだこの人気者。が、2年もたたずに突然引退した幻とも言われている存在だ。
「一之瀬葉月ってあのお人形みたいな顔の?舜何で別れたの?」
「えっとね…葉月にライバルのモデルが出来て、そのモデルが凄すぎて俺と遊ぶ時間もないくらい、毎日仕事を探すようになってね!」
「へー…そのライバルって誰なんだろ。」
「さぁ、誰かは聞いてないけど。」
へぇ、あの努力家で負けず嫌いな、一之瀬葉月にライバル…。誰だろ。少し物覚えが悪すぎるとこもあったけど、最近は結構人気出てきてるよな…。
「気になるね!夏斗くんは?」
「俺?俺はね、佐々木柚子っていう幼なじみにずっと片思いしてる(笑)」
「幼なじみに片思いしてるんだー!良いな楽しそうで(笑)」
「まぁ、付き合えたらもっと楽しいだろうけどね(笑)で、椿ちゃんは?」
「えっ私?好きな人はいるけど…。まだ、内緒かな(笑)」
私、森椿は塩崎舜に片思いしてます。なんて、この場で言えるはずがない…。
「好きな人いるんだ!気になるな(笑)今度教えてね!」
「うん、必ず(笑)雅は?彼氏とか好きな人いるの?」
「いない…。」
「まじで?雅ちゃん彼氏いないの?意外!学年で一番人気なのに(笑)」
「俺もびっくりだわ」
夏斗くんと舜が驚く。
「彼氏いたことは、あるんだよね?」
「1回ね。」
「1回だけ?告白されたことは?」
「236回。」
「236?よく覚えてるね!私、覚えてないや(笑)」
「雅ちゃんそんなにモテるんだ!想像以上だわ(笑)」
私の元彼氏、高橋浩人。私より天才的な頭脳を持ち、突然優等生から不良に変わってしまった最低な男。
「告白なんて…迷惑なだけよ。」
「まぁ、好きな人じゃない人に告白されるのは困るよね…!」
「俺は告白されるのは嬉しいけどな(笑)舜は?」
「そりゃ、嬉しいけど俺も好きな人じゃない人に告白されるのは困るかな…!」
「それより、夏斗くんがずっと、片思いしてるのに7人も彼女出来たことある話の方が気になるけど?」
「うっ、雅ちゃん痛いとこつくね(笑)」
「確かに気づかなかったけど…!」
「柚子に彼氏が出来たら俺も彼女作ってたんだ(笑)」
「夏斗くんも大変ですね(笑)」
「椿ちゃんだって、好きな人言えないってことは片思いなんでしょ?」
「うん、お互い頑張ろーね!」
恋ばなが終わり、皆でトランプをして盛り上がる。
「雅神経衰弱強すぎ!」
ほとんどのトランプが雅の手の中にある。
「凄い記憶力だよな!舜も頭いいほうなのにな(笑)」
「俺はそんなに頭いいわけではないよ!つーか、椿と夏斗が悪すぎる…!」
二人のテストの点数を思い出すだけで震えてくる。
「確かに私、よく入学できたなーって思うくらい入試酷かったな(笑)」
「笑い事じゃないだろ…!6月のテスト、俺が二人に勉強教えるしかないな…!」
はぁ…とため息がでる。
「お願いします…!」
二人も少し焦った顔をする。
「さて、もうテストなんて嫌なこと忘れて今日は遊ぶために集まってるんだから遊ぼーよ!」
「そーだな!」
その後も色々遊んで20時過ぎ。
「あっもうこんな時間だ!」
「そろそろ帰んないと夕飯片付けられちゃうね(笑)」
「じゃあ、そろそろお開きにするか!外も暗いし俺、雅送るから夏斗は椿を送ってくれ!」
「りょーかい!じゃあ、帰ろーぜ椿!」
「うん!またね舜!」
「おぉ!またな椿、夏斗!!」
やっとお開きになり私は帰る二人を確認して自分の部屋に。私はこの時あんな事件が起こるなんて思ってなかった…。
「雅、おはよう!早いね!」
朝7時、舜がおりてきた。
「おはよう。朝食作っておいたからね」
「美味しそう!朝食久しぶりに食べるわ(笑)って雅もう学校行くの?!早くない?」
「別に早くはないわよ。」
「待ってよ!一緒に行こ?」
「嫌よ、それじゃ私は行くから。舜はゆっくり登校しなさいよ。」
私は、一人で家を出る。初めて使う通学路、終わりかけの桜の花びらが舞う。
キレイだな。
「あっ、雅ちゃんだ!!」
知らない女の子に話しかけられる。
「誰?」
「えー知らないの?同じクラスじゃん!!」
同じクラスの子か。
「そう。名前は?」
「本当に覚えてないんだ!ショック!私は、森椿!よろしくね!!」
「…よろしく…」
「雅ちゃんテンション低くない?まぁいいや、雅ちゃん舜見なかった?!いつも、この時間にここ通るのにな…」
「知らないわ。それじゃ、私は学校行くから。」
「えぇ!一緒に行こうよ!!」
なんか、この子舜に似てるな…。
私はそんな言葉を無視して一人で学校に向かった。
私はいつも、一番に学校に行き小説を読んでいた。そうすれば誰も話しかけて来ないから。
昨日までは…
「雅ちゃんいたー!一緒に行こうって言ったのにー!!」
話しかけて来たのは、森椿だった。
「何?椿いつの間に雅と仲良くなったの?!」
「今朝、舜に会う前に話しただけなんだけどね(笑)」
「へぇ!」
舜がその後ろからやって来た。
「あっそうだ!今日3人で遊ばない?!」
「おっ、良いね!でも、俺男子一人あれだから、友達誘うわ!」
勝手に遊ぶ約束を始めた二人。
「舜、その友達誘う必要ないから、遊ぶなら2人で遊んでよ。」
「えぇ!?何で雅ちゃん!一緒に遊ぼうよ!」
「そうだよ雅、遊ぼうよ!」
「舜、舜の家で遊ばない?私、行ったことないから行ってみたい!」
「うん、良いよ!雅、良いよね?!」
勝手に話が進んで、舜の家で遊ぶことになったらしい。それにしても、小説読んでる私の前でよくこんなに騒げるな…。
「はぁ…好きにして…」
クラスでは、珍しく話している私に驚いている様子。
「雅ちゃんが話してるよ」
「美人な雅ちゃんと可愛い椿ちゃん、そしてカッコいい舜が話してたら絵になるね!」
「確かにー!」
「俺、雅ちゃん派!」
「俺は、椿ちゃん派!」
「舜くんカッコいい!」
「舜くん優しいしね!!」
3人は学年でもかなり人気者だった。
そして、授業中。
「鈴木!授業中に寝るな!教科書くらい出したらどうなんだ!」
教室に生物の教師の声がひびく。
「だって先生の授業つまんないし、わかりにいんだもん。自分で勉強したほうが増し。それに、教科書なんて全82ページ全部暗記してますんで必要ありません。」
「鈴木いくら頭のいいお前でも、そんな態度とっていいわけないだろ!」
「何で先生より頭のいい私が偉そうに説教されないといけないんですか?」
「まだ、大学にも行っていない小娘が何をバカなことを言ってるんだ!そこまで言うなら、教科書82ページ全て言ってみろよ!」
「良いですよ。そのかわり出来たら、次の先生の授業からは寝かせてくださいね。」
「良いだろう。」
「目次~」
その後、雅は目次から最後のページまで、まるでロボットのように一言一句間違えなかった。
「雅ちゃんすごーい!!」
椿の声が響く。
「鈴木…悪かったな…だが、テストで100点じゃなかったら、テストの後からは寝かさないからな」
「そうですか。」
雅が軽く返す。
~そして放課後~
「雅ちゃん遊ぼ!!」
椿が私の席までやって来る。
「はいはい。」
私は嫌々椿に着いていった。
舜の家で遊ぶみたいだし、着いていかないと私が舜の家に帰れないから。
「椿ちゃんに雅ちゃん、俺は」
「あっ、舜の友達の夏斗くんでしょ?」
「おぉ、俺のこと知ってるんだ!嬉しいよ!!木村夏斗です。よろしくね!」
旬の友達が挨拶してくる。
「よろしく!!」
椿が明るく返す。
「雅ちゃん?よろしくね!」
反応の無い私にもう一度挨拶してくる。
「よろしく…」
「へぇ、雅ちゃんって大人しいタイプなんだ!でも、声可愛いね!」
「雅ちゃん、今日生物の授業凄かったんだよ!」
今日授業の話題をする椿。
「えっ、教科書一冊丸暗記?!凄いね雅ちゃん!」
「…別に…」
普通あんな、自慢したら一緒にいたくなくなるはずなのに…何で一緒いようとしてくれるんだろ…。
「雅は美人だし頭も良いんだね!」
「雅ちゃん運動神経も良いんだよ!今日のバスケ一人で点数決めてたんだよ!スリーも2回も決めてたし!」
「雅ちゃん天才なんだね!」
そう、私は天才…天才すぎて小さいときから私の周りには誰も集まらなかった。
「俺もバスケ見たかったな!」
「じゃあ、今度ラウンドワンでも行こうよ!」
「賛成!!」
また勝手に話が進んでいく。見たかった?そんなこと言ってくれる同級生今までいなかった。私は、優しい椿達にどうしていいかわかんなかった。
「さーて、話してる間に俺の家着いたよ!」
「わぁ、ここが舜の家かぁ!!」
舜の家に入る。
「で、何する?」
「せっかく美女二人と遊べるんだから恋ばなでしょ!」
「私も舜と夏斗くんの恋ばな聞きたい!!」
盛り上がる夏斗と椿。
「えっ、俺?」
「舜は中学の時綺麗なお姉さんと付き合ってたよな!」
「あぁ、葉月のことか?」
「そうそう葉月ちゃん!本当に二人に負けないくらい綺麗だったよなー」
「そうか?夏斗だって可愛い子とたくさん付き合ってるじゃん?」
「たくさんって言い方悪いな!まだ、7人だよ!」
「夏斗くんモテるんだね!」
「舜のほうがモテるよ(笑)」
「さすが舜だね!葉月さんどんな人だったの?」
綺麗な葉月さん気になるな!
「葉月は、今モデルだよ!」
モデル?
「嘘!すごーい!!」
葉月葉月…
「一之瀬葉月…」
急に話した私に驚く3人。
「雅よく知ってるね!」
知ってるも何も、同じ雑誌のモデルだったし…(笑)
「…別に…」
伝説のスーパーモデルmiyabi。モデルになって、1ヶ月もしないで人気雑誌の表紙になり、毎日テレビでも引っ張りだこの人気者。が、2年もたたずに突然引退した幻とも言われている存在だ。
「一之瀬葉月ってあのお人形みたいな顔の?舜何で別れたの?」
「えっとね…葉月にライバルのモデルが出来て、そのモデルが凄すぎて俺と遊ぶ時間もないくらい、毎日仕事を探すようになってね!」
「へー…そのライバルって誰なんだろ。」
「さぁ、誰かは聞いてないけど。」
へぇ、あの努力家で負けず嫌いな、一之瀬葉月にライバル…。誰だろ。少し物覚えが悪すぎるとこもあったけど、最近は結構人気出てきてるよな…。
「気になるね!夏斗くんは?」
「俺?俺はね、佐々木柚子っていう幼なじみにずっと片思いしてる(笑)」
「幼なじみに片思いしてるんだー!良いな楽しそうで(笑)」
「まぁ、付き合えたらもっと楽しいだろうけどね(笑)で、椿ちゃんは?」
「えっ私?好きな人はいるけど…。まだ、内緒かな(笑)」
私、森椿は塩崎舜に片思いしてます。なんて、この場で言えるはずがない…。
「好きな人いるんだ!気になるな(笑)今度教えてね!」
「うん、必ず(笑)雅は?彼氏とか好きな人いるの?」
「いない…。」
「まじで?雅ちゃん彼氏いないの?意外!学年で一番人気なのに(笑)」
「俺もびっくりだわ」
夏斗くんと舜が驚く。
「彼氏いたことは、あるんだよね?」
「1回ね。」
「1回だけ?告白されたことは?」
「236回。」
「236?よく覚えてるね!私、覚えてないや(笑)」
「雅ちゃんそんなにモテるんだ!想像以上だわ(笑)」
私の元彼氏、高橋浩人。私より天才的な頭脳を持ち、突然優等生から不良に変わってしまった最低な男。
「告白なんて…迷惑なだけよ。」
「まぁ、好きな人じゃない人に告白されるのは困るよね…!」
「俺は告白されるのは嬉しいけどな(笑)舜は?」
「そりゃ、嬉しいけど俺も好きな人じゃない人に告白されるのは困るかな…!」
「それより、夏斗くんがずっと、片思いしてるのに7人も彼女出来たことある話の方が気になるけど?」
「うっ、雅ちゃん痛いとこつくね(笑)」
「確かに気づかなかったけど…!」
「柚子に彼氏が出来たら俺も彼女作ってたんだ(笑)」
「夏斗くんも大変ですね(笑)」
「椿ちゃんだって、好きな人言えないってことは片思いなんでしょ?」
「うん、お互い頑張ろーね!」
恋ばなが終わり、皆でトランプをして盛り上がる。
「雅神経衰弱強すぎ!」
ほとんどのトランプが雅の手の中にある。
「凄い記憶力だよな!舜も頭いいほうなのにな(笑)」
「俺はそんなに頭いいわけではないよ!つーか、椿と夏斗が悪すぎる…!」
二人のテストの点数を思い出すだけで震えてくる。
「確かに私、よく入学できたなーって思うくらい入試酷かったな(笑)」
「笑い事じゃないだろ…!6月のテスト、俺が二人に勉強教えるしかないな…!」
はぁ…とため息がでる。
「お願いします…!」
二人も少し焦った顔をする。
「さて、もうテストなんて嫌なこと忘れて今日は遊ぶために集まってるんだから遊ぼーよ!」
「そーだな!」
その後も色々遊んで20時過ぎ。
「あっもうこんな時間だ!」
「そろそろ帰んないと夕飯片付けられちゃうね(笑)」
「じゃあ、そろそろお開きにするか!外も暗いし俺、雅送るから夏斗は椿を送ってくれ!」
「りょーかい!じゃあ、帰ろーぜ椿!」
「うん!またね舜!」
「おぉ!またな椿、夏斗!!」
やっとお開きになり私は帰る二人を確認して自分の部屋に。私はこの時あんな事件が起こるなんて思ってなかった…。