「何であんたが居るワケ?」

「居ちゃわり―かよ?」

「…うん、わりぃ」

嫌味を返してくる亮太に、あたしはしんどそうに言った。

「榊原さんに、告られてたの?」

本間はどうなのか、めちゃめちゃ知りたかったけど…平然として聞いた。

「あ―、見てた?」

亮太は、ちょっと照れ臭そうに鼻をかいた。

「…付き合うん?」

小さく口を開いて、弱々しく聞いた。

もう、平然な態度ではいれなかった。気を緩めると、涙が出そうなのが分かった。