「お前、ラムネを馬鹿にすんなよっ!?綿菓子女っ!!」

「なっ…!?綿菓子女やと―――!?お前こそ綿菓子を馬鹿にすんな!!チビ男」

「チ…ビ!?俺は、こないだ2ミリ伸びたんじゃ!!」

「ぷっ…2ミリかよっ!!」

――――口喧嘩も、何もかもがお子ちゃま。

    ●○●○●    

「あ―!!マジ亮太ムカつく!!」

友達の梨華に言った。

「…そんな事言ってぇ本間は大好きなクセにっ!!」

梨華の言葉と共に、あたしの顔が、ぼっ…熱くなった。

「…べ、別に!!大好きとかちゃうもんっ」

あたしは、誤魔化すようにそっぽを向いた。

「…言うことがお子ちゃま」

梨華は呆れたように首を振って、ため息を吐いた。

「あんた、いつまで朝倉と喧嘩友達でいるつもり?さっさと、告りなよ」

「…こ、告ッ!?」

あたしは驚いて梨華を見た。

「…あんたねぇ、『告りなよ』って言っただけで、こんなにも動揺するって…やっぱお子ちゃま」

「…そ、そんなお子ちゃまって言わなくても良いじゃん!!」

あたしは涙目になりながら言った。自分でも思う。ホントお子ちゃま。