辿り着いたのは星野学園。

「ま、こんな時間じゃ誰もいるわけないか」


千秋は引き返そうとしたが、ポツリと影が見えた。

「え?」




園庭のブランコに一人の少女が座っていた。

「赤いめだまのさそり…広げたわしのつばさ…」

その少女は何かを歌っていた。









「阿月?」