「園長先生!ちょっといいですか?」

「はい?」

「あの、今日新しく来る子が今到着しました」


星野は正門の前の車に気付いた。

「あら、ほんとね」


白いワゴン車から降りて来たのは小さな少女だった。

綺麗な黒髪が肩にかかるくらいの少女。








だが、少女の表情は無表情だった。











「…健也、あの子」

「…うん」