「実は…」


健也は自分の見た幻覚のような夢のような話をした。

ルナに会ったこと。
前を向いてくれと言われたこと。
阿月とルナのこと。


「まさか…お前の妄想だろ?」

「だといいんだけど…」

「星野園長に聞けばわかるだろ。
阿月の家庭事情」

「でも聞くわけにはいかないだろ?」