「仲間。でしょ?」

ルナは微笑んだ。

「ルナ…」

「ありがと。でもね、前を向いて」

「ルナ…?」

「私はもういないの。二人ももう罪を償った。
もう普通の人なのよ」

「それならルナだって…!」

「私は普通に戻れなかった。
だから今いないのよ。二人の隣に」

健也はルナに触れようとした。
しかし、するりとすり抜けていく。

「くそっ…」