「健也…」

「今日は俺らの大好きな家族の命日なんだ。
その人はね、とても強い人だったんだ。
でも、強いけど、とても綺麗でシャボン玉みたいな人だったんだ。
どこまでもどこまでも高く飛んでいくけど、俺らの届かないところへ行ってしまった」

健也は今でも夢に見る。
菜月、ルナの最期の笑顔を。





そして、どうしてあの日眠ってしまったんだろうという後悔。