そしてすぐに戻ってきた。

「阿月、着替えろ。出かけるぞ」


「千秋?」

「阿月も連れていく」

「おい、本気か?」

「だって許可はもらったし」

このまま阿月が離れないなら、一緒に行って飽きるまで待つというのが千秋の考えだった。

「…しかたない。阿月、着替えて。外で待ってるから」

阿月は頷いた。
そして健也のシャツから手を離した。