いつまでも起きない千秋より一足先に星野学園に向かった。
登校時間なのに、一部屋だけ、人気がある。
阿月の部屋だった。
阿月は椅子に座り、壁を見つめていた。
「阿月、おはよう」
もちろん返事はない。
「学校行かないの?」
返事が来るなんて思わずに健也は話しかける。
阿月が星野学園に来て一か月。
しかし、まだ阿月の声は聞いていない。
ほかの職員も聞いたことがない。
「今日は雨だね」
健也は窓の外を見た。
登校時間なのに、一部屋だけ、人気がある。
阿月の部屋だった。
阿月は椅子に座り、壁を見つめていた。
「阿月、おはよう」
もちろん返事はない。
「学校行かないの?」
返事が来るなんて思わずに健也は話しかける。
阿月が星野学園に来て一か月。
しかし、まだ阿月の声は聞いていない。
ほかの職員も聞いたことがない。
「今日は雨だね」
健也は窓の外を見た。