「ほら、これだよ。」
「わぁ……」
これがお母さんとお父さんらしい。
美男美女だ~~。
「ユアいねーな。」
ヤノウくんがつぶやく。
「あ、ほんとだ。」
「あー、まだお腹に出来て少したった頃よ。それは。」
お母さんは、とても優しい笑顔で、白い肌で、髪は長め。
ドレスがとても似合う。華やかで、みんな愛してくれそうな人だった。
お父さんもとても優しそうな雰囲気だ。でも、しっかり守ってくれそうな頼もしい体つきをしている。すこし焦げ目の肌の色だ。
お母さんと手を繋いで、とても仲の良い夫婦だっただろうなと感じた。
「あの、本当にありがとうござました!」
深く頭をさげる。
「いいのよ。ゆっくりしてってね。」
そう言うと、また違うお客様のところに向かった。