目を覚めると、朝になっていた。
「あ、ヤノウくん。おはようございます!!」
太陽よりずっとまぶしい笑顔だった。
「おはよう…」
「今日もいい天気ですよ!ね?わんちゃん!」
「わぉーーん」
わんこも上機嫌だ。
「俺、昨日どうしたんだ?」
ユアに少し身をゆだねてから、あまり覚えていない。
「あ、やっぱり寝てましたか。あのあと、寝たんですよ?」
あぁ。そういえばユアが温かくて、安心して寝ちゃったんだな。
「なんか、ごめんな。」
「へ?」
「だ、だから、男なのに身にもたれて寝るとか……。恥ずかしいだろ……///」
「あ………とんでもないです。頼られて、少しでもヤノウくんの役に立つことが出来てよかったです。」
そう言うと、微笑んだ。
「僕もーー!ユアちゃんの役に立つよぉー♪」
「ありがとうございます!」
わんことユアはじゃれる。
すると、何かただならぬ気配がした。
そばに置いてあった剣をとり、
「ヤノウくん?」
「わりー、ユア。少し部屋にいててくれ。わんこ、ユアのそばにいといてくれ。もし、何かあったら逃げるんだぞ!!」
「わかったー。」
気配は、修行で身につけたものだ。
くそ!悪いよかんしかしねー!!