よし!
こんなもんでいっか!

愛華がそそくさと自己PRを書き終えて
外に出たので私も適当に
ささっと紙を仕上げて出る支度をした。

「なぁ…なぁって。」

不意に私のブレザーの裾を掴まれて
振り返ると後ろの席の男子が
私のほうを見ていた。

「な、なに…?」

「あのさ、シャーペン貸してくんね?
筆箱忘れちゃってさぁ。」

「そっか。ちょっと待ってね」

ガサゴソとカバンをあさって筆箱から
シャーペンを出すとその男子に渡した。

廊下では、愛華が壁に寄りかかって
スマホをいじり始めている。

急がなきゃね。。。

「返すのは明日でいいから!
それじゃあ、また明日ね‼︎」

急いで廊下に出て、愛華の元へ行った