心の火が消えたように感じた。


その日のバイトが終わり、日の落ちかけた道を一人で歩いた。

わかっていることなのに、どうしてこんなに切ないのか。


ふとコンビニの前で足を止め、吸い込まれるように店に入った。

埋めなきゃ。

私の中をいっぱいに―



過食は夜中まで続いた。

前に進めない―

悔しくて苦しくて涙が溢れた。
なつきに対する気持ちは恋ではない。
しかし、自分以外の誰かのそばで笑うなつきを想像するのが苦しかった。

止まらない涙を左手で拭い、最後の一枚のチョコレートを押し込んだ。