由宇は二年前に軽い気持ちでダイエットをはじめ、摂食障害になっていたのだ。


大学―行かなきゃ…
もう一ヶ月も行ってない。

思いとは裏腹に体は動かない。
他人と最後に喋ったのはいつだったのだろう。
やっと起き上がってふと自分の全身を鏡に映す。


醜い…!


かけてあったコートを鏡に乱暴にかぶせて由宇は再びベッドに横になった。