そんなことを思いながら美菜の顔を見ると
大魔王みたいな顔でこっちを見ていた。


「なにがあったわけ?」


腰に手をあてて怒ってるふりをしてるけど
顔が可愛いからあんまり怖くない。


「昨日ね。見ちゃったの。」



「見たって何を?」


可愛く首を傾げて聞いてくる美菜。




「……。風雅と優花が歩いてるところ。」




そう言うと美菜の目が大きく開いた。