side 風雅







「ねぇ、風雅くん。なにかあったの?」



俺、碓氷風雅は近くの私立学校に通っている高校2年生。



「ん?別になにもないけど。」




そして今俺の隣にいるのは
石川優花。俺の彼女だ。



中学からの同級生であり、
俺の初恋の相手でもある。




「ふ~ん…。なんか元気ないね。」




元気ない理由は…多分。

いや絶対あれだ。


それは、この前夏に会ったこと。

俺のバイト先で合コンみたいなのをしていた夏。
それを見た俺はイライラとショックで頭がいっぱいだった。