side 風雅
*
「ねぇ、風雅くん。なにかあったの?」
俺、碓氷風雅は近くの私立学校に通っている高校2年生。
「ん?別になにもないけど。」
そして今俺の隣にいるのは
石川優花。俺の彼女だ。
中学からの同級生であり、
俺の初恋の相手でもある。
「ふ~ん…。なんか元気ないね。」
元気ない理由は…多分。
いや絶対あれだ。
それは、この前夏に会ったこと。
俺のバイト先で合コンみたいなのをしていた夏。
それを見た俺はイライラとショックで頭がいっぱいだった。
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