涙でいっぱいの目をこすり
表示されている名前を見た。





「…………え?…」


そこには碓氷風雅と書いてある。


なにか忘れ物でもしたかな…?


ドキドキしながら電話に出た。




「………もしもし?」


「あ、俺だけど…。ごめん、さっきばいばいしたばっかなのに。」



なんとなくだけど、風雅の声が鼻声だった。

泣いてたのかな。